- 東プレ株式会社
- 2015年(平成27年)
- 1991年(平成3年)
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・株式会社ティー・シー・コーポレイションをトプレック株式会社に社名変更。
・冷凍・冷蔵車および冷凍・冷蔵庫の販売会社としてトプレック発足。
・トップ工業から営業の全部を譲り受ける。
- 1997年(平成9年)
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・フロアセントラル換気システムを市場導入。
- 1999年(平成11年)
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・3月に自動車機器事業部、12月に冷凍機器事業部がISO9001認証取得。
- 2000年(平成12年)
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・冷凍車環境対応冷凍装置GBS発表。
・相模原工場、ISO14001認証取得。
- 2001年(平成13年)
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・静電容量無接点方式キーボード「REALFORCE」販売。
・福岡県久留米市に東プレ九州株式会社自動車機器工場新設。
- 2002年(平成14年)
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・世界初、980MPaハイテン材適用のセンターピラー発売。
- 2004年(平成16年)
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・米国、アラバマ州カルマン市にTopre America Corporation設立。
- 2006年(平成18年)
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・冷凍車シェア1位獲得。
・メタルエアバッグ開発。
・大型複写機フレーム量産開始。
・広島・栃木工場、ISO14001認証取得。
- 2007年(平成19年)
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・GBS搭載の冷凍車販売開始。
- 2008年(平成20年)
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・非接触ICカード端末RFIDリーダライタ発売開始。
- 2009年(平成21年)
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・プラグファン販売開始。
・埼玉県比企郡に東プレ埼玉株式会社設立、自動車機器工場新設。
・ホットスタンプ量産化。
- 2010年(平成22年)
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・中国、広東省に東普雷(佛山)汽車部件有限公司設立。
・中国、広東省東普雷(佛山)地鎮祭。
・タイ、バンコクにTOPRE(THAILAND)CO.,LTD.設立。
1991年~2010年の世の中の動き
- 1991年(平成3年) :バブル経済崩壊、ソビエト連邦解体
- 1995年(平成7年) :阪神・淡路大震災発生
- 2001年(平成13年):アメリカ同時多発テロ事件発生
- 2001年(平成13年):非接触型IC乗車カード「Suica」サービススタート
- 2002年(平成14年):FIFAワールドカップ 日韓共同開催
- 2009年(平成21年):裁判員制度スタート
- 2010年(平成22年):はやぶさ(探査機)が小惑星イトカワから地球へ帰還
1991年10月、株式会社ティー・シー・コーポレイションをトプレック株式会社に社名変更。冷凍・冷蔵車および冷凍・冷蔵庫の販売会社として、トプレックがスタート。
トプレック
冷凍車・保冷車・航空コンテナはもちろんのこと、大型物流センターの開発まで、温度管理における一貫したソリューションを提供している東プレのグループ会社。2015年現在、全国2カ所のサービスセンターと200以上のサービス指定店、および23拠点の営業網で事業を展開。
それまで住宅業界では、各ハウスメーカーは家電メーカーが販売している既製品の換気システムをカタログから選んで住宅に取り付けていた。しかし、各物件のコンセプトや技術的な差により既製品では満足いく空調環境にするのが難しかった。そこで1997年、当社がオーダーメイドで、メーカーのニーズに対応したフロアセントラル換気システムを市場に導入。当時革新的だった換気ユニットを2台使うシステムで、ダクトを小経口化し、省スペース化・省エネルギー化を成功させた。フロアセントラル換気システムはこの年、グッドデザイン賞を受賞、2014年に販売60万台を突破した。
電子機器部門において、金融機関やデータセンターで使用される業務用キーボードで培った技術を生かし、2001年9月より「REALFORCE」のブランド名で一般コンシューマー向け高級キーボードの販売を開始した。「REALFORCE」は、業務用キーボードと同じ静電容量無接点方式を採用し、操作性・耐久性・入力性能に優れ、本格的にキーボードを使いこなしたい層から高い評価を得た。
自動車は燃費基準・CO2排出規制の強化や衝突安全性能の強化によって、自動車部品への高強度・軽量化が日本のみならず、世界的に求められるようになった。それに応えるべく、強さと軽さを併せ持つハイテン材(高張力鋼板)による自動車部品を開発。従来590MPaのハイテン材を採用してきた自動車の骨格部品の一つである「センターピラー」に対し、世界で初めて980MPaを採用、量産化した。精度を確保するのに苦労したが、溶接性能、衝突安全性能など、すべての性能を得意先と共同で確認し、実現に至った。
MPa
MPaは応力の単位です。980MPa鋼板は、断面積1mm2あたり、100kgの力に耐えることができます。
国内主要自動車メーカーが相次いで進出し生産を開始するなど有望な地域であったことから、米国アラバマ州カルマン市にTopre America Corporationを設立。2004年8月、自動車用プレス部品事業を開始した。新工場は初めての海外拠点となるが、国内で培った生産技術、生産管理手法などを駆使した最新の工場として、顧客のグローバル調達体制に対応している。
冷凍車の販売会社であるトプレックは、全国に営業拠点およびサービス網を展開している。全国の窓口で、高度化、複雑化するお客様のニーズを的確に捉え、迅速でフレキシブルなサービスを提供し続けることにより、「選ばれ続ける企業」 として2006年に念願のトップシェアを獲得した。作り手の理論を優先して商品開発や生産を行う「プロダクトアウト」 から、顧客の視点やニーズを重視し反映する「マーケットイン」へ方向転換したことが功を奏した。
従来の冷凍・冷蔵車は、庫内の温度維持にエンジンの駆動力を使用していたため、配送中は停車していても、エンジンを停止することは難しかった。しかし、東プレは走行中のエンジンで駆動させる発電機と、発電した電力を蓄える専用蓄電池を搭載。蓄電池に蓄えられた電力を利用し、エンジンが停止状態でも連続40分程度、庫内の冷却を可能にした。これにより配送中でも、アイドリングストップが可能となり、冷却能力の向上・冷凍装置の軽量化により、省電力・CO2削減も実現した。
電子機器部門において、2008年4月より無線自動識別(RFID)技術を活用した非接触型ICカード端末RFIDリーダライタの販売を開始した。RFIDリーダライタはスポーツクラブ会員の利用記録や病院での診察券管理、パソコンのアクセス認証など、様々な用途で利用が可能。
長年に渡り蓄積された設計ノウハウの応用とCFD(数値流体力学)を活かしたオリジナル設計により送風動力を低減可能な高効率プラグファンを開発、2009年より発売を開始した。当時、省エネ法の改正やCO2削減に向けた省エネ対策により省エネ機器の開発が望まれており、幅広い業種の顧客のニーズに応えることができた。
中国進出第一号として2010年1月、中国、広東省に東普雷(佛山)汽車部件有限公司を設立。東普雷(佛山)の開業典礼(開所式)が執り行われた。式には東プレ・東普雷(佛山)関係者のほか、得意先メーカー様や佛山市南海区政府関係者も出席し安全祈願、開所式、テープカットなどのセレモニー、工場見学や宴会が行われた。
将来にわたり大きな成長が見込まれる市場であるアジアでの事業拡大と収益性の確保を目的として、2010年12月タイ、バンコクにTOPRE(THAILAND)CO.,LTD.を設立した。タイでは当社の主要顧客各社が本格的に自動車生産を行っており、現地生産の完成車が日本国内で輸入販売されるなど、生産規模のみならず品質面においても大きな成長を遂げている。